例えば「白い」雲、「美しい」花、「素晴らしい」景色
「退屈な」時間、「新しい」時代
「憂鬱な」日々、「疲れた」日、「背の高い」彼、のように、
例えば単語の最後に
「素晴らしい」など「・・い」がつく言葉が『形容詞』
同じく単語の最後に
「退屈な」「・・な」「・・だ」がつく言葉が『形容動詞』ですが
この形容動詞とは、日本語では形容詞と同じように
物や事の状態「こんな、あんな、こんなような
みたいな状態を指していたり」
そのものの性質をあらわす単語を指しますが
学者の中には形容動詞を形容詞とみなしている説もあるくらいです。
英語では『形容動詞』を「形容詞」と同類のように使います。
特別、日本語のように分けては考えないのですね。
だから、英語の品詞の中に
あえて形容動詞としての日本的な品詞を置かないスタイルです。
日本語の、状態や物事の様子を伝える役割がある形容動詞
(素敵だのように「・・だ」と言い切れる表現)を英語で表現するならば
あなたは 素敵だ。you are wonderful.
あなたは素敵だろう。You will be wonderful.
あなたは素敵だった。→You were wonderful.
あなたは素敵でない。→You are not nice.
あなたは素敵になる。→You will be wonderful.
あなたが素敵なとき。→When you are nice.
あなたが素敵ならば。→If you are nice.
上記のようにどれも
英語では形容詞を使った表現になります。
どの形容詞も『補語(C)』の役割をしています。
これは大きく2つあるうちの、一つの形容詞の役割。
上記や下記のように形容詞は『補語』になるということですね。
つまり「空は青いです。」の例題では
The sky is blue.
名詞である空の状態・様子を表している
(状態や様子を語るような)叙述的な用法になります。
alike
alive(生きている)使い方は・・
She was alive. → 彼女は生きていた。
apart
asleep
afraid
aware(気がついて)では
aware of(名詞)で使うのが一般的です。使い方は・・
He was aware of his failure. → 彼は失敗に気づいていた。
afraid of(名詞・動詞にingをつける動名詞) も
一般的にofが同じように伴います。
awake(起きていて、眠らないで
目がさめて)の使い方も同じ叙述的な形容詞です。
(形容詞以外に自動詞・他動詞もあります)使い方は・・
He was awake. 彼は起きていた。
payable(支払うことができる)も形容詞ですね。
冒頭の形容詞の例文に話を戻すと
「白い」雲、「美しい」花の例文では、
左から右にかかる名詞を限定して修飾(説明)しています。
限定的な形容詞用法では
名詞を指して修飾しているので分かりやすく
ごく普通に使います。
すると単体の雲、単体の花の様子が形容詞を置くと
より鮮明に雲と花の状態が分かるようになります。
形容詞は名詞を限定的に修飾しています。
このように修飾は、文字通り言葉を飾る
詳しく説明する意味があります。
英語でも上記と同様に左から右にかけて
修飾(説明)する形容詞と反対に
右から左に修飾(説明)する形容詞的な用法もあります。
例文で見てきましょう。
形容詞を例文で見ていくと
「きれいな花」Beautiful flowers は
左から右にかけて修飾(説明しています)していますね。
「きれいに咲いている花」Beautifully blooming flowers も
左から右にかけて修飾(説明しています)しています。
名詞「ここでは花のこと」を詳しく説明しているのが
形容詞の役割になります。
「道端に咲いている花」
Flower blooming on the roadside は
今度は右から左にかけて名詞の「花」を修飾していますね。
これは形容詞的な使い方、現在分詞と呼ばれているものです。
分詞については改めて別のページでお伝えしますね。
ひとつ例題で見てみると
Blooming flower →
咲いている花、で右の名詞「flowe」を修飾しています。
修飾しているものが2つ以上あると、
Flower (blooming on the roadside) →
道端に咲いている花
それは、名詞である「花」にかかる分詞が一つであれば
名詞の前に形容詞が置かれ
名詞である「花」に対して
分詞や副詞など修飾する言葉が2つ以上あれば
左の名詞である「花」を修飾します。
肝心な単語が先に一つあって
それからその単語の様子や状態を伝えていくスタイルが英語なのです。
要は、結論は先に
そしてその中身を伝えていく
説明していくみたいなカタチが英語で日本語と順が逆とも言えます。
このあたりに慣れていくといいでしょうか。