英語の引き出し

名詞句、形容詞句、副詞句と名詞節、形容詞節、副詞節の違いは?

名詞句、形容詞句、副詞句と名詞節、形容詞節、副詞節の違いは?

句と節の違いは?

英文を解釈するには、句や節を知っておくと、読解力がつきますし、英文を読むのが楽しくもなります。

もちろん、一朝一夕にはできませんが・・。

知ることや慣れていくことで、楽しみ方も変わります。

少し、以前のおさらいも含めて下記のように追加してみました。

なぜなら、特に節である、名詞節、形容詞節、副詞節など節のカタマリが

どこからはじまって、どこで終わっているのか分からないと

長い英文である文章に流されてしまって迷子になる可能性が高いからです。


反対に、そうしたことを知って慣れていけば、ナビとまでいかなくても、徐々に文が通っていくようになっていきます。

ただ、読み物に従って単語力、語彙力も必要になっていきます。

日本語では普通に会話を意識しないで使ってますが


英文だと外国の人でなかったり英語を使い慣れていないと文章の中に埋もれてしまって文章を読むのがつらかったり、嫌になってしまうからです。

ちょっと知っておくと、それが英文解釈にも役立つことになります。

句は2つ以上の単語が含まれている語句になります。

名詞句、形容詞句、副詞句には、いずれも、句には主語(S)や動詞(V)は同時に含まれていません。

そのSやV含まれているのは、節である名詞節、形容詞節、副詞節と呼ばれるものですね。

このあたりを、ちょっと見ていきましょう。

句の例題で、名詞句、形容詞句、副詞句は?

まずは名詞句を見ていきましょう。

名詞句とは?

名詞句の例題を見ていきましょう。

例文:「車を洗車している素敵な女性は車を買うために自動車会社でバイトをしている」

A lovely woman washing a car is working part-time at an auto company to buy a car.

名詞句は主語になっているため、下記のA lovely womanは、主語は名詞(A lovely woman)

3語の複数の単語が集まっているため句であり、その句は名詞句となります。

A lovely womanが、名詞句ですね。

また、形容詞句というのは名詞句(A lovely woman)を修飾する、しかも3語だから句。

つまり、下記のwashing a car は形容詞句

washing a car、これも上記と同じように2語以上の複数の単語が集まって名詞句を修飾しているため形容詞句です。

つまり、車を洗車している→素敵な女性と、名詞句(A lovely woman)を修飾しているからです。

womanだけなら、名詞ですね。

副詞句は(自動車会社で→「仕事をして= woking」の動詞 wokingを修飾しているため)

at an auto companyは、2文字以上が集まっている場所(どこどこで)で、副詞句になります。

そもそも副詞は名詞以外のものを修飾します。形容詞、動詞、副詞など。

上記のそれぞれの句には、どれも主語や動詞が同時に含まれていません、語句になっていますね。

だから『句』と呼ばれるのです。

つまり、1つの単語が複数組み合っている感じでしょうか。

それで、誰々が、のような主語もないですし、どこどこに行くなどの動詞もありませんせんね。

最小限のある意味、組み合わせた単語のようなものです。

それが『句』であり

名詞句、形容詞句、副詞句の違いを知っていると、後々解釈などに役立つことになります。

形容詞句とは?

つぎに、形容詞句を見ていきましょう。

球場にいるエンゼルスの大谷選手。

Angels Otani at the stadium.(形容詞句 at the stadium)

大谷選手である名詞を修飾している。(球場にいる→大谷選手)

NBAのコートにいるバスケットボールの八村塁選手。

Basketball player Hachimura on the NBA court.

(形容詞句 on the NBA court)

(NBAのコートにいる→八村塁選手)

少しづつ慣れてきたと思いますが、名詞を修飾していますね、

そして、主語も動詞もない、だから形容詞句です。主語、動詞があれば節となります。

次に、名詞以外を修飾する副詞句を見ていきましょう。

副詞句とは?

彼は海で泳いでいます。

He is swimming in the sea.(副詞句 in the sea)

動詞の swimを修飾しています。(海で→泳ぐ)

ロケットは空高く飛んでいます。

The rocket is flying high in the sky.(副詞句 in the sky)

副詞句のin the skyは、動詞の flyを修飾しています。(空を→飛んでいる)

ちなみに、highも動詞を修飾(高く→飛ぶ)しているから副詞

節の例題で、名詞節、形容詞節、副詞節は?

次に、主語や動詞が登場する節を見ていきましょう。

名詞節とは?

名詞節はthat以下の節をよく使います。彼女が結婚したことを聞きましたか。

Did you hear that she got married?

『彼女が結婚したこと』は、~すること、つまり名詞になっています。

『何々したこと』は、ことが付いた時点で名詞化されているからですね。

that以下が名詞節です。(hearの目的語

つまり、結婚したこと自体が名詞化されて、目的語でもあります)同時に少し補足すると

知っておくと便利なのが、主節+従属節の関係で、つまり上記の例文だと

主節(Did you hear)

従属節(that she got married)

主節は、相手に先にどうしても伝えたいところ、つまりメインの話。

従属節は、相手に補足して詳しく話したいところ、つまりサブの話。

普通の会話で、例えば「ねぇねぇちょっと聞いた?」みたいな話で

最初に相手に言いたいことが、主節、そして「彼女、結婚したんだって・・」みたいな感じになるのが従属節。

英語の世界では、肝心なものを先にズバッと言って、それから付け足したい話になります。

その付け足したいところの話が従属節、つまりメイン(主節)に従ってサブ(従属節)がくるみたいに。

これも、節となっていますね。

節、主語や動詞があって物語・話を作っているのですね。

上記の従属節が目的語になっているため目的語は名詞のため、節でもあるから名詞節となります。

次の例文では形容詞節が見られます。

形容詞節とは?

形容詞句は、主語や動詞が入っていない複数の単語が並んでいるものでした。

何か食べるもの→Something to eat(形容詞句)食べる→何か

楽しむもの→Things to enjoy(形容詞句)楽しむ→もの

なども上述したものと同じで、上記は形容詞句でした。

では、形容詞節とは? 例えば下記の例文では・・・

ちなみに、上記の英文を下記になると名詞を修飾するから形容詞節になります。

彼女が結婚したうわさを聞きましたか。

Did you hear the rumor that she got married?

『彼女が結婚した』→「うわさ」と、名詞を修飾しています。

だから、形容詞節になります。「いつも行くスポーツ店は駅から離れた田舎にある人気のある店です」

The sports store I always go to is a popular store in the countryside.

と、あえて例文として長くしてみましたが、この中には、私(主語)と行く(動詞)が入っているので、節ですね。

ここで形容詞節 I always go to

(私がよく行く→スポーツ店として名詞を修飾しています)は、主格になります。

全体を見通すと下記の()の中が最終的には主語のSとなっていますね。

The sports store I always go to)= S(・・は、)

↑「私がいつも行くスポーツ店」が主語

いつも行く→スポーツ店と、スポーツ店という名詞を修飾しているので形容詞の役割をしています。

そして、動詞is

is)= V(動詞はVですね)

補語は形容詞や名詞だから、この場合、名詞的な役割だから、名詞句になります。

補語は以前にお話ししたように

a popular store in the countryside.)= C(Cは補語)

スポーツ店 = 人気のある店ですね、だから補語。

つまり、S + V + Cで成り立っています。

ちなみに、in the countrysideは、a popular store を修飾しているため形容詞句となります。

(田舎にある → 人気店)とお店を修飾(説明しています)

下の例文にある関係代名詞も、名詞を修飾しているから、形容詞節です。

ここでは、関係代名詞については触れませんが、彼が遠くで見た虹は確かに美しかった。

The rainbow he saw in the distance was certainly beautiful.

The rainbow (that)he saw in the distance was certainly beautiful.

thatはあっても、無くてもいいため省略したりします。

例文のように、彼が見た→虹なので、名詞の虹を修飾しているから

形容詞節になります。that以下が関係代名詞節 = 形容詞節でもあります。

先行詞の名詞、The rainbowを修飾しています。

よく、学校の授業では、that節以下・・うんぬんと、先生が言ってたのを聞いたことあるかもしれませんね。

thatに限らず、whichやwhoなども、左側にある先行している

先行詞である名詞や名詞句などを修飾しています。

ついでに、もう一つ例文見ると、彼がハワイで偶然見た夏の虹は、7色に輝いていて確かに美しかった。

The summer rainbow he saw by chance in Hawaii was brilliant in seven colors and certainly beautiful.

この中では、主役、つまり主となる主語は夏の虹。もっと端的には虹が、主語となります。

文としては、主語が、The summer rainbow he saw by chance in Hawaii

he saw by chance in Hawaii → The summer rainbow

動詞は、wasが2つあります。シンプルな文に直すと

The rainbow was brilliant and (was)beautiful.

その主語や動詞に修飾語がくっついているイメージです。

一見、何か複雑そうに見えますが、伝えたい言葉をより詳しく説明したいため形容詞節で名詞を修飾したり副詞句で形容詞を説明しています。

一見、とっつきにくい文を要らないものを外してシンブルに分解してみるといいでしょうか。

次に副詞節を見ていきましょう。

副詞節とは?

副詞節を例文で見てみると・・、球場に行ったら試合は始まっていた。

When I went to the stadium, the match had begun.(副詞節)

時間・時期を示す、Whenから節になっている。

ちなみに、Whenなどの副詞節が先にある場合は副詞だからどこにでも置けるけど、前に置いたら

When I went to the stadium,の『,』を置いて次に話を渡す役割のため、『,』は必要になります。

東京オリンピックを見たかったから、前売り券を買いました。

I bought an advance ticket because I wanted to see the Tokyo Olympics.(副詞節)

理由を示す、becauseから節になっている。

映画に行けるかどうか分からないので、先に行って下さい。

I do not know if I can go to the movie, so please go first.(副詞節)

条件を示す、ifから節になっている、また、副詞節は時や条件を表します。

先の上記の例題

The sports store I always go to is a popular store in the countryside.

この後に、・・・ and expands in the fall. 付け加えると

The sports store I always go to is a popular store in the countryside, and expands in the fall.

(and expands in the fall  秋に拡張します。は、)

動詞のexpandsか含まれているのでとなります。

主語はThe sports storeで省略されていますが動詞と修飾語であるin the fallの副詞句があります。

in the fallは文の中にあっても無くても文の意味が通じます。だから修飾語。

拡張する意味の動詞expands、ここでは自動詞。

ここで、面白いのは、上記の英文って、一見すると長いじゃないですか。

でも、英語で伝えたいのは、実は「スポーツ店は人気店です」なんですね。

この短い文に、ごちゃごちゃと、いつも行く店や、田舎にあるや、秋に拡張するを付け加えているのです。

もっとも、秋に拡張するは、大切な情報ではありますが

英文としては上記のとおり、S+V+Cをベースに色々情報がつけ加わっているのです。

その主語や動詞や補語、時には目的語のOなどをより詳しく相手に伝えたい

説明したい情報(修飾語など)を盛り込んで(それぞれに説明加えて)文を作っているのです。

このあたりの英文の雰囲気をつかむと文もカタチづくられていきます。

上記では、The sports store、I always go toも、スポーツ店、と、話し相手にまず伝えると

相手の人の頭の中のイメージは、最初にThe sports store「スポーツ店」があります。

そして、次に、I always go to と、「いつも行っているんだよー」となると

話相手の人の頭の中は、あっ、そうなのか、『いつも行っている店なのか』と情景がより分かりやすくなる。

日本語では、「いつも行っている店」ではありますが、この辺りを、切り替えていくと

英文もつかみやすく手助けになるかもしれません。
他の例題でイメージすると日本語では、『急降下する』(日本人の頭の中は何が?)

そして、『鳥』で、『急降下する鳥』となりますが

英文では「一羽の鳥」(外国の方の頭の中は「1羽の鳥」が先にくるので、1羽の鳥がイメージされています)

そして、どんな1羽の鳥?と次にくる言葉を待っているイメージなので← 「急降下する」

と来ると、「そうなのか、急降下する鳥なんだ」と超スローでイメージすると、こんな感じになるでしょうか。

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